総石垣!年代の違う石垣も見れる、石垣ファンにはたまらないお城【盛岡城】行ってきた

総石垣!年代の違う石垣も見れる、石垣ファンにはたまらないお城【盛岡城】行ってきた

盛岡駅から車で4分ほどの市内にある盛岡城。
総石垣と聞いて行かずにはいられない!ということで行ってきました。

盛岡城ってどんなお城?

盛岡城と言えば石垣!
とにかく石垣が美しいらしい。総石垣です。

総石垣ってどういうこと?お城ってそもそも石垣じゃないの?
総石垣というのは各曲輪の周囲、天守閣などの基礎がすべて石垣でできているということ。
代表的なのは江戸城や姫路城、小田原城、熊本城、安土城など、名だたるお城ばかりなのだ。
関西に多く、東北では珍しいんだよ。
ほぉ~~勉強になる~~!!

石垣の石はすべて近隣産の「花崗岩」が用いられています。
「花崗岩」って、たしか盛岡銀行にも使われていましたよね。
地元密着って感じですね!

 

花崗岩を使った岩手銀行の記事はこちら

東京駅じゃない!岩手銀行行ってきた

盛岡城の石垣の種類は、加工してない石を使った「野面積み」と角を削った石を使用する「打ち込みはぎ」の2種類。
大部分は打ち込みはぎ。
なぜかというと盛岡城は築城機関が40年と長いから。工期が何度もあったため色んな時代の技術が随所にみられます。

東北地方では石垣のお城はあまりないらしい。盛岡城は特殊なのです。
なぜなら石垣の城は西側で発展し、豊臣秀吉のもとにいた西国の大名たちによって作られていたから。
にもかかわらず盛岡城が石垣づくりの城なのは、豊臣政権による奥州支配の拠点として置かれた城のひとつだからです。
石垣に使われる石も近くで採れたため、作りやすかったのもかるのかも。

そして藩主がずっと南部さんで、廃城までかわらないのもすごいですね。

もりおか歴史文化館

盛岡城に併設する歴史文化館。もりおかの歴史や文化を紹介する施設です。
まずは100名城スタンプをここでゲット。

100名城スタンプ

私としたことが、なんとなんと100名城の本を忘れてきてしまい、インクの写りを防止する裏紙にスタンプを押してきました。
ちゃんと盛岡城にきたよ!という証拠写真です。

施設の受付のお姉さまと。

こちらがスタンプ。

鶴ヶ池

内堀跡に中津川から水を引いているそうです。
めっちゃ美しい。
明治時代に公園として整備されたときに設計されたそう。時代を超えても美しいものは美しいですね。
四季折々の花が咲くそうですが、この時はまだ4月上旬でしたので桜もまだ・・残念。

櫻山神社

盛岡城三の丸跡に建つ神社。

南部藩の総鎮守。
そして、盛岡城跡内にあるので、石垣がある!

この階段を上ると、大きな岩がありました!

烏帽子岩

でか!存在感すご!!
大きさがわかりますかね・・

この岩は「烏帽子岩」。「お守り岩」とされ、盛岡のパワースポットだそうです。
言われると烏帽子に見えますねーー

城内マップ

盛岡城、広いです!

看板のマップとパンフレットのマップが上下逆ww

でもこのガイドブックめっちゃ親切!!こちらを片手に歩きました。
盛岡城ホームページにpdfの配布あります。
私はもりおか文化館でもらいました。

多目的広場

いきなりめっちゃ石垣!!!テンションあがる!!
はい、石垣大好きです!
こちらは打ち込みはぎの乱積みですね。

三の丸への道が工事中だったため、多目的広場からの入城となりました。
ここから石垣が良く見えます。

すごい!
なんかいっぱいいろんな石垣がある。
高くはないけど美しい。

↑写真の右側、段になっているような石垣。
下の部分は石垣の崩落を防ぐための石垣。すご。それなのにきれいな布積み。(打ち込みはぎをきれいに横目に並べる積み方)

美しい。

渡雲橋

盛岡城と言えばここなのかな。

本丸と二の丸を結ぶ渡雲橋。
リフォームで増築した!って感じ。

これは高台にあった四阿(あずまや)。石垣の先端がとがってますね。
これも盛岡城の特徴なのかしら。
首里城の石垣と同じ!

本丸

本丸には、どどーんと中央に台座がありました。

南部中尉銅像台座

こちらはこの台の上に第15代藩主、南部中尉の銅像があったそうです。
台座の前に詳細と当時の写真がありましたが、撮るのを忘れてきました・・

銅像は戦争時に軍需資材として使われ、現在は台座のみが残っています。
こんな感じだったのかしら。合成してみました。

天守閣跡

本丸の隅っこに天守跡があります。
一段高くなってました。
そこからの眺めが良かった!

手前のピンク、全部桜!
これ咲いたらすごいだろうなぁ。
奥に市内が見えます。盛岡って結構都会!

とにかく石垣

写ってる木がすべて桜なのすごい。
お花見すごいだろうな~。本丸はもみじがあったので、秋もきれいだろうなぁ。

三の丸の付近にはこんな大きな花崗岩も。
画像撮り忘れたのでストリートビューでご覧ください。

一番古い石垣

本丸の石垣の一部分が野面積みになってます。

 

後に作られたきれいな打ち込みはぎと比べると時代を感じますね。

修復中の石垣

三の丸北西部の修復中の石垣。

石垣の積みなおし工事はなんと1705年以来の300年ぶりだそう。
この姿もいわばレア!

鉄鎖

この鎖、船を繋いでいた鎖らしいです。
再利用してるんですねー。ほうほう。

宮沢賢治の碑

宮沢賢治の「岩手公園」の碑がありました。
当時は「岩手公園」という名称でした。

 岩手公園

「かなた」と老いしタピングは
杖をはるかにゆびさせど
東はるかに散乱の
さびしき銀は聲もなし

なみなす丘はぼうぼうと
青きりんごの色に暮れ
大学生のタピングは
口笛軽く吹きにけり

老いたるミセスタッピング
「去年(こぞ)なが姉はこゝにして
中学生の一組に
花のことばを教へしか」

弧光燈(アークライト)にめくるめき
羽虫の群のあつまりつ
川と銀行木のみどり
まちはしづかにたそがるゝ

賢 治

詩にでてくる「タピング(タッピング)」は盛岡の教会の牧師さん。
今は公園内は電灯があるけれど、当時はアーク灯だったのでしょう。

川も盛岡銀行も木の緑も現在も変わらずあるので、同じ景色を宮沢賢治も見ていたのかと思うと感慨深いですね。

感想

石垣がすごかった!
石垣の種類も石垣の形も色々あって複雑で。
打ち込みはぎも美しかったし、大きな花崗岩をそのまま使っているのも良かった。

盛岡城址を美しい公園にした明治時代の人たちもすごい。
満開の桜の盛岡城も見てみたいです。

ガイド

なんとガイドがありました!
無料の公園なのでガイドはないと勝手に思っていました。あー残念。

石垣ガイドいいなぁ、頼みたかった。
市内を回るコースもあり。
一人料金ではなく、ガイド1名の料金なのでそこまで高くはないかな?

 

料金 ガイド1名につき3,500円(税込)
10名様までご案内可(コース内でのタクシー・バス利用代金・拝観料・食事代は別途お客様負担)
※11名様目からは10名ごとにガイドが追加で必要
休業日 毎月第2火曜日・12/29~1/3
出発時間 9時30分~14時
申し込み方法 TEL : 019-604-3305   FAX : 019-653-4422
電話・FAX・郵送・申込フォームのいずれかにて、ご利用の7日前まで。
公式ホームページ https://hellomorioka.jp/sightseeing/furusato

ホームページにかなり詳細なガイドコースが紹介されています。
色んなコースがあって楽しそうです。

施設情報

盛岡城(別名 不来方城)

住所 岩手県盛岡市内丸1-37
電話番号
019-681-2100(もりおか歴史文化館)
料金 無料
営業時間 なし
定休日 なし
公式ホームページ https://www.city.morioka.iwate.jp/kurashi/midori/koen/1010491.html

地下に有料駐車場あります。

 

観光レポカテゴリの最新記事