潜伏キリシタン関連世界遺産④古民家風教会!旧五輪教会堂へ

潜伏キリシタン関連世界遺産④古民家風教会!旧五輪教会堂へ

長崎の世界遺産、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は全部で12から構成されています。
そのうちの一つ、久賀島の集落に行ってきました。

潜伏キリシタンの世界遺産はこちらから事前学習しよう!
この漫画を読めばよくわかる!

長崎に行く前に読んでおこう!潜伏キリシタンの悲しい歴史を漫画にしてまとめました①

赤字が世界遺産、それ以外は青字で書いてます。

久賀島の集落ってなに?

久賀島の集落ってどの辺のこと?と調べたら、久賀島全体がキリシタン関連の世界遺産になっています。
今回訪れたのは、島の中の一つ、旧五輪教会堂です。

旧五輸数会堂は、明治14年(1881)久賀島浜脇の地に浜脇教会堂として建てられたものであり、昭和6年に現地に移築された。現存する木造教会堂としては最古の部類に入ると思われる。
建物は木道瓦葺平屋建て。窓が教会堂特有のポインテッドアーチ型であるのを除けば、外観はまったくの和風建築の造りである。内部は3廊式の会堂、いわゆるコーモリ天井、ゴシック風の祭壇など定法とおりの教会建築様式に仕上げている。

大工棟梁建つ木造建築であるため老朽化が激しく、昭和59年新しい教会堂建設のため解体の危機にさらされたことがあるが、関係機関の努力で修復・保存されることとなった。

長い禁数政策の下、強圧と追害に耐え、ようやく禁数が解かれた明治初期、五島各地には信仰の証として、教会堂が建設され始めた。
旧五輪教会堂は、その当時の教会建築史を物語る、歴史的建築様式を持つ貴重な文化財である。

以前は浜脇っていう島の反対側にあったんですが、浜脇では信者が多く、この日本家屋風では手狭になったため、老朽化もあり新築で建て直しこっちに移築したんだけど、五輪側でも教会として使ってたってことですね。

これを建てた大工さんは久賀島の仏教徒なんだそう。
なんかすごいね。島民としてお互いが理解しあって生活してたということですかね。

この旧五輪教会堂のある五輪地区は実質車では乗り入れられず、陸の孤島となっています。
2世帯が生活しているんだとか。
すごいわ・・
私たちもここまで海上タクシーで来ました。

海辺にあるので、到着した港からすぐ見えます。

旧五輪教会堂

外観

つーか外観!!!瓦屋根!!めっちゃ日本家屋なんだけど!!

でも窓が障子じゃない!かわいい!!

ちゃんと窓に雨戸の戸袋がありますね。
和風!雨戸あるんだ!!

地元のお巡りさんがガイドさんと世間話をしてました。
ツアーが来るから見回りにきてくれたのかな。

つーかめっちゃ海のそば!!

内装

こちらは中に入れました!感動!!

うわぁぁ!!すごい!!
教会はいくつか見てきましたが、実際に中に入れたのはこちらが初めてだったので感動!!
木造の天井のアーチがすごい!

サイドの絵の古さがここの歴史を物語っていますね

イエス様

入り口の上部がステンドグラスになってました。かわいい。

懺悔するスペース(告解部屋)もありました

実際に使われていたのものだと思うとふざける気持ちになれません。

窓もアーチ。窓から見える景色がいい!

海がきれいです。

五輪教会

旧五輪教会堂のお隣には五輪教会が建っています。

こちらが旧五輪教会堂に代わり、現在使用されている教会。
中に入ることはできませんでした。

今では2世帯しかないこの地区もかつては大勢住んでいて、イワシの缶詰工場もあったそうです。
この新しい教会はその工場跡地に建っています。

西海国立公園

五輪教会からの道のりは車では乗り入れられず、山の向こう側まで歩く必要があります。
その道も含め、国立公園になっています。

この看板にはまだ世界遺産登録に向けた検討が進められているって書いてありますね~。

我々も山の上まで歩きます!

五輪墓地

途中に五輪墓地という場所がありました。

奥まで行くとこのような墓地がみられるようです

写真提供:五島市

石を積み上げたものが禁教期のもの、解禁後はキリスト教式の墓石になってます。
火葬にせず、こっそり土葬にしたんでしょうか。

近くに住居の跡の石垣がたくさんありました。

感想

こんな道を歩くこと約20分。

やっと車の乗り入れられる場所につきました。

陸の孤島へ来られるのは地元民以外では難しそう。
ここまで来ても車の手配も難しいし。

でもでも道路とか作らないでほしいな~

旧五輪教会堂は長崎の大浦天主堂に次ぐ古さなんだそう。
老朽化もあって実用は難しいかもしれないけど、なんとか後世に残してほしいです。
貴重なものを見れました。

なんといても日本家屋風教会なんて初めて見ました!
中も素敵だったけど、外観がよかったね!

あと、五輪真弓さんは五輪出身なんだって!
五輪出身だから五輪って・・読み方変えちゃってるけど?

そう思ったら!!!なんと!!

調べるとこの五輪地区は「五輪」姓が多いんだそう。
でも本家だけが「ごりん」を名乗れて、それ以外は「いつわ」と読むのだそう。
ややこしいけど、五輪真弓さんは五輪地区の生まれだけど本家ではないということですね。

お父さんが五輪出身で、本人は東京生まれなようです。
芸名に出身地つけるなんて、昭和だな~と思ったら本名でした。すみませんでした。

今回参加したツアーの全旅程はこちらから

世界遺産満載!キリシタン物語ツアーに参加してきました。

おまけ。浜脇教会

次の目的地に行く際に、浜脇教会を見ることができました。

以前はこの場所に日本家屋の教会があったのですね。
現在はコンクリート建ての教会が建っています。
五島初のコンクリート造だそうです。

施設情報

旧五輪教会堂

住所 〒853-2172 長崎県五島市蕨町五輪
教会データ 【建物】木造平屋150.30㎡
【竣工】1881年
【移築】1931年
世界遺産 世界遺産構成資産内教会
文化財 国指定重要文化財
アクセス 福江港から船で20分。
田ノ浦港からタクシーで40分、その後徒歩15分

 

教会の見学には事前申請が必要です。
必ず申請しマナーを守って見学しましょう!

申請はこちらから
https://kyoukaigun.jp/reserve/agreement.php?cid=14

五輪教会

こちらは見学対象になっておりません。
お気を付けください。

五輪地域へのアクセス方法

これが一番難しいかも。

一般の人が個人で向かう場合

  1. 福江島から田の浦港へ
  2. 田の浦港からタクシーで空き地まで行く(五輪駐車場というのがあるのですが、その先に空き地があります。そこまで車で行くことができます)
  3. 空き地から徒歩

グーグルマップで検索した結果、点線の道しか出ず、私たちが歩いたルートは水色の線のルートでした。
こちらのルートは表示されなかったけど、なぜかストリートビューで表示されました。
ちゃんとルート見れました、Googleすごい。
でも徒歩6分じゃないよ。絶対。笑

点線の道は、実際はないように思えるんだけどな・・

わかりませんが。

 

 

観光レポカテゴリの最新記事